九谷焼窯元である錦山窯が開窯してから110年あまり、四代にわたり守り伝えてきたものは、磨き上げられた職人技と刺激的なまでに色彩豊かな金彩表現です。その魅力を多くの方々に知ってほしいという想いから、展示室「嘸旦」が開設されました。

建物には、古くから蔵や石塀に用いられた観音下（かながそ）の石材を使用し、石室のように神聖な内部空間を、トップライトからの自然光のみが照らすという極めてシンプルな構造をしています。時代の大きな変化の中でこの石材は、良質な地層の消失と切り出す職人の高齢化により、この「嘸旦」をもって最後となり、建物へも非常に注目が集まっています。

今後、展示室「嘸旦」においては、錦山窯の歴史の中で受け継がれてきた意匠と技術を、そして、新たな体験を交えながら展示し、企画展等においては錦山窯にとどまらず様々な文化発信の拠点を目指していくとのこと。

石川県に新たな文化発信の拠点をぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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展示室 概要

住所：錦山窯 施設内 | 石川県小松市高堂町ト－18番地
入場料：無料、アポイント制　
＊HPよりお問い合わせください。
URL：www.mutangallery.com